先日、私が秘書として働いていた時の上司と話しをする機会がありました。

今は、相手がどこにいようと、自分がどこにいようと
時差さえ考慮すればスカイプやグーグルハングアウトなどで
簡単に話しをできるようになり本当に便利になりましたね。

話しをしていて、思い出したことがあります。

「外国人エグゼクティブは、日本人秘書をどう思っているのか?」

についてです。

外国人エグゼクティブが日本に赴任し、
日本人秘書をもつ時、
こんな考えをもっていました。

『日本人の秘書には、これまでの自分の秘書(イギリス人秘書)と
同じことを頼んではいけない』

これは何を意味していると思いますか?
少し想像してみてください。

想像力の豊かな方でしたら、
「あっ!なるほど・・・」とお気づきになられることでしょう。

日本への赴任が決まると、
来日する前に、
日本という異文化でマネジメントをするために必要とされる
講義を受けるそうなのですが・・・

そこで、日本人の先生がそうおっしゃっていたそうなんですね。

なので、恐る恐る当時秘書であった私(日本人秘書)に会ったようです。

何を仕事として頼んでいいのかわからなかったそうです。

日本人の先生は、日本では、
欧米諸国(すべての国ではありませんが)のように、

「秘書」=「専門職」という認識が薄く、
「秘書」=「補助職」という認識されている

とお伝えしたかったのでしょう。

それが、

『日本人の秘書には、これまでの自分の秘書(イギリス人秘書)と
同じことを頼んではいけない』

という表現になったというわけです。

それぞれの国によって
「秘書」像は異なります。

秘書の大半が、女性社員です。

秘書に活躍してもらいたいと本気で思うのであれば、
日本では今後どんな「秘書」像を描いてゆきたいのか、
立場が異なる人たちみんなが手を取り合って
考えていかなければならない時期にきたと思っているのは
私だけではないでしょう。