「変わりゆく秘書の働き方」というテーマのもと、
3つのトピックにわけてお話ししたいと思います。
第1回目のトピックは、「経営者、人事部、秘書の3者が共同創造する時代へ」です。
2016年の1月に『職場での秘書教育~「共同創造」する時代へ』と題し、
ブログにて次のように綴りました。
http://mitsukanoumachi.blog.jp/archives/3220845.html
私が申し上げる「共同創造」とは、
みんなで「共同」して、あるべき姿や仕組みなどを創り上げてゆく、ことです。
つまり、経営者・人事部・秘書の3者が歩み寄り、話しあいをおこない(直接的でなくとも)、
目標やミッションなどをつくる、ということです。
そんな素晴らしい状況が、今、まさに訪れています。
なので、とても嬉しいんですね♪
現場で働いている方は、もうすでにお気づきだと思いますが、
この3者のなかで「コンセンサスがとれていない」ことが多くあります。
つまり、ベクトルがあっていない、ということです。
お互いがどう思っているのかわからない・・・。
その部分についてあえて触れないでおいたほうがいい・・・。
秘書の世界はアンタッチャブルだから・・・。
でも、もうそう言ってはいれない時代になってきました。
たとえば、目標設定。
このような目標でいいのか、お互い(秘書と秘書が補佐する方)がわからない。
秘書の目標について、よくわからないので、あえて触れないでおいたほうがいい。
経営層を補佐する秘書の目標は、人事部や総務部もアンタッチャブルな場合がある。
皆さんの企業でも、そのような状況になっていませんか?
多くの場合、補佐業務にあたる秘書の目標は数値化しづらいという理由から、
秘書の目標は曖昧であったり、ときには、目標すらなかったりします。
もしくは、目標があったとしても、機能していないことが多々あります。
目標がそういう状況ですから、評価も曖昧・・・
そして、秘書の能力開発やキャリアプランも存在しない・・・。
そんな状況のなか、
私は今、数社の企業の秘書部長や人事部の方からのご依頼により、
まさに「共同創造」のためのサポートをしており、今年の秋から本格的に始まります。
8月はその準備のために、ヒアリングをおこなったり、打ち合わせをしている段階です。
秘書の存在意義、秘書の働き方、秘書室の在り方について真剣に考え、
今後10年、20年にわたり、企業の財産として引き継ぐことが可能なものを創造してゆく。
これは、とても画期的な出来事です。
日本の秘書業界の歴史をふりかえってみると、容易にそのことがわかるでしょう。
(特に長年秘書として働いている人であれば、きっとご同感いただけるのではないでしょうか)
「秘書室をこのままにしておいてはいけない」
「時代にあった秘書の在り方を考えなければならない」
「秘書の人たちにもっとイキイキと働いてもらいたい」
秘書部長や秘書課長の方や人事部の方、ダイバーシティ推進部の方など。
そう思っている方が多くいらっしゃいます。
その方達が大きく舵をとりはじめてくださっていることを、とても嬉しく思います。
企業の皆様から話しを伺っていると、まさに
時代が動いている・・・
というのを深く感じます。
「うちの会社は、歴史がある大企業だから変革が難しい」とか
「前例がないから・・・」とは、もう言ってはいられなくなってきていますね。
今日は、秘書室の改革をおこなっている企業様の例を取り上げました。
キーワードは、共同創造。
みんなでつくりあげていく、という姿勢が今問われています。
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